クリームシャンプーについて②

Q&A

以前もお話しましたが、変わらずお問い合わせを受けることが多いのでもう一度おさらいです。

①泡立たないクリームで優しく洗う

②合成界面活性剤(サルフェート)フリー

③シリコンフリー

④合成着色料フリー

⑤パラベンフリー

⑥オールインワン

⑦白髪が染まる

などなど、全方位的にセールスを強めているクリームシャンプーのお話。

 

当ショップとして本当に髪の悩みで困っている方のため、より良い品質を求めて色々な可能性を探り勉強を重ねておりますが、クリームシャンプーに対してはかなり強めに反対の立場です。

今回は科学的なアプローチで、より具体的に掘り下げていきます。

使用し続けることでどういったデメリットになるのか、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

【そもそも】

前回も触れましたが、大抵のクリームシャンプーはシャンプーでなくリンスやコンディショナーに分類されるべきものです。

 

つまり髪をコーティングすることで髪の摩擦を減らしたり、帯電(静電気)防止を目的として使われるものです。

当然ながら洗浄性は極端に低く、その割には殺菌性を持つ性質があるため、肌に直接つけることは推奨されておりません

特に女性はリンスやコンディショナー、トリートメントの流しが甘くて背中が荒れた、そんな経験はありませんか?

 

ちなみに、皮脂を落とす(肌を綺麗に保つ)=洗浄性と、肌の炎症を抑える=抗菌・殺菌性は全く別のお話です。

「殺菌性を含むから頭皮が綺麗に保てる」ということではありません。

 

以前も界面活性剤について触れましたが、いわゆるリンス剤は基本的にカチオン界面活性剤で水に溶けるとプラスの電荷を帯びます。

対して人の皮膚や髪はマイナスの電荷を帯びているので吸着しやすく、直接肌に塗り込むことで不必要な刺激を皮膚に与えることになります。

これは大げさでなく皮膚疾患や脱毛の原因になり得る要素であり、髪に対してはともかく肌に対しては非常に悪い影響を与えてしまいます。

 

メーカーの謳い文句では「洗浄性の強い合成界面活性剤は肌に悪く、泡立たないクリームシャンプーは肌に優しい」とされていますが、そんなことはありません。

これは明確に間違っています。

もし従来のシャンプーで頭皮が荒れたり痒みが出るようであれば、それは単純に洗浄性が肌に合っていないだけです。

乾燥肌であればマイルドなアミノ酸系を使うべきですし、逆に油性肌であれば石油系(高級アルコール系)を使うべき人もいます。

あくまで肌質に合うか合わないかの話であり、合成だから、石油系だから、高級アルコール系だから、という括りの話ではないことを理解してください。

 

 

 

 

 

【答え合わせ】

①泡立たないクリームで優しく洗う

リンスなので泡立ちません

先述したように洗浄性が低く、殺菌性を持つ成分が肌に残りやすいので痒みや肌荒れの原因になります。

 

②合成界面活性剤(サルフェート)フリー

→石油系・高級アルコール系は確かに安価で刺激のある成分ではありますが、リンスを肌に塗りつけるよりかはマシだと思います。

もし痒みや肌荒れが出るようであれば、肌に優しく保湿性を含むアミノ酸系シャンプーを使いましょう。

 

③シリコンフリー

→シリコンは髪に対して蓄積しやすく、場合によっては髪がゴワつく原因になります。
(※シリコンの種類にもよります)

が、頭皮に対しての影響は殆ど報告されておらず、現在はようやくシリコン=害悪という認識が改められ始めています。

ちなみに、シリコンが肌や髪に悪影響という認識は明らかに間違った考えであり、本来は10年以上前からずっとそう言われております。

世間のノンシリコン、オーガニック、ボタニカルブームによる弊害であり、企業が売り出すイメージが独り歩きした結果とも言えます。

このクリームシャンプーのイメージもまた同じ類の話です

 

④合成着色料フリー

これに関しては賛成です。

現在は肌に影響を与えるような着色料を使うメーカーは少ないと思われますが、それでも不必要なものだと言えます。

 

⑤パラベンフリー

→典型的な安全性アピールの謳い文句です。

パラベンの不使用をアピールしますが、その代替となる防腐剤を使用している、もしくは大量の抗菌剤を使用していることが多いです。

防腐剤に関してはコチラをどうぞ。

 

⑥オールインワン

→髪や肌の汚れを落とすことと、髪のダメージをケアすることは正反対の性質で同時に行うことはできません

何度も言いますが、クリームシャンプーはリンスなので髪のケアはできても肌のケアはできません

 

⑦白髪が染まる

→基本的に使用されるのはHC染料という成分で、多少染まりはしますが非常に抜けやすいものでもあります。

髪の中に染料が留まり、しっかりと長続きして染まることは基本的にありません。

 

 

 

 

 

【まとめ】

「絶対に使う意味の無いものなのか?」と言われると答えづらいところではありますが、使用するメリットよりもデメリットの方が遥かに大きいことは理解できたかと思います。

 

試しに一度リンスで頭皮や顔を洗ってみると良いと思います。

とても綺麗になった感覚にはならないでしょうし、場合によってはヌルつきやベタつきが残ることでしょう。

知っている限りのクリームシャンプーは全てリンスであり、髪に使う分には問題無いとしても肌に使うべきものではありません

 

簡単ではありますが、一目で分かるように代表的な成分を記述しておきます。

水の次に表示されるはずの洗浄成分よりも先に、以下の成分が配合されているようであれば、それはリンスです。

・セテアリルアルコール

・トリエチルヘキサノイン

・ベヘントリモニウムエトサルフェート

・ベヘントリモニウムクロリド

・パルミチン酸イソプロピル

・ミリスチルアルコール

・ステアラミドプロピルジメチルアミン

・ステアルトリモニウムブロミド

などなど、、、

 

ざっくりではありますが、通常のシャンプーにはこういった成分が序盤に並ぶことはありません。

メーカーが「シャンプーです」と言っても、これらが序盤に並べばほぼ100%リンスです。

 

そして繰り返しお伝えしている通り、リンスでシャンプーをしても良いことはありません。

オールインワンで髪と肌に同時にメリットを与えることもできません。

ご購入、ご使用の際は、こういった点に気を付けていただければと思います。

 

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