頭皮の匂い

「頭皮が脂っぽくベタベタする」

「ふとした瞬間に頭皮から匂いがする」

男性でも女性でも、こういった悩みを持つ方は結構います。

 

特に30代中盤を過ぎたあたりから意識することが多く、いわゆる「加齢臭」が頭をよぎることも少なくないでしょう。

現代では『スメハラ』なんて言葉もあるくらい、マナーの一つと認識される匂い問題。

今回はその頭皮の匂いや対処法についてお話します。

 

 

 

 

【何が匂う?】

一般的には頭皮臭は耳回りから始まり、襟足へと広がり、最終的には頭皮全体へと広がっていくと言われています。

その原因は主に皮脂と細菌であり、頭皮から皮脂が分泌した後は36~48時間経過で『過酸化脂質』という物質へと変化します。

頭皮の皮脂腺は顔(Tゾーン)の2倍以上と言われていますが、酸化した皮脂はシャンプーでは落としづらくなり、毛穴に蓄積するようになってしまいます。

 

蓄積した過酸化脂質は痒みの原因にもなりますし、肌に潜む常在菌が過酸化脂質を分解し始めるとより強い匂いを発するようにもなります。

それでも皮脂腺は分泌を続けますし、目に見えないようなホコリと混ざることでフケや吹き出物を誘発します。

そして、最終的には毛母細胞の働きを阻害し、脱毛や薄毛にも繋がると言われています。

 

 

 

 

 

【対処法】

ではどうやって防ぐのか?

答えは「自分の頭皮に合うシャンプーを適切に使う」に尽きます。

※シャンプーの選び方はコチラ

 

乾燥肌の方であればアミノ酸系やPPT系のシャンプーを、逆に皮脂が多い方であれば洗浄性の高級アルコール系や石けん系など、ベースとなる洗浄性の質を考えてみましょう。

洗浄力が弱ければ当然皮脂は残りやすい状態になりますし、洗浄力が強ければ必要以上に皮脂を奪うこともあり、どちらも頭皮トラブルの原因になりやすいものです。

 

さらに言えば、頭を洗う際のお湯の温度は40℃以下が好ましく、お湯で濡らす際の予洗いも大切になります。

また、整髪料やアウトバスオイルを多用する方は泡立ちが悪くなります。

一度目のシャンプーで髪の余分な油分を落とし、二回目のシャンプーでしっかりと地肌を洗うような工夫も必要です。

 

意外と多いのがシャンプー後の流しが甘い方。

しっかりとすすいで洗い流さないと、ものによってはシャンプー時の泡が残りやすいものもあり、これも頭皮のトラブルの原因となりがちです。

その上で、血行を促すメントールのような植物エキスや、消臭効果を持つ泥や炭やタンニンなど、頭皮が抱える問題に対して正確にアプローチすることが大切です。

 

また、頭皮の乾燥を潤すローションや保湿や消臭もするトニック等も有効だと思いますし、最後にしっかりとドライヤーで乾かすのも忘れずに。

濡れた髪と人の体温は菌の増殖を招きます。

 

 

 

 

【まとめ】

頭皮のトラブルや匂いは日々の積み重ねが蓄積することで症状として現れ、ある日に突然始まるものではありません。

1回や2回のシャンプーで頭皮環境が改善されることは稀ですし、時間をかけて悪化した分、改善されるのにも時間がかかることは理解しましょう。

 

強く、美しい髪は健康な頭皮から生まれます。

その頭皮を支えるのは毎日のケアに他なりません。

優しくしっかりと汚れを落とし、潤いを保ち、頭皮をケアしてあげましょう。

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