マイナスイオンについて

未だに耳にするキャッチコピーですね。

この言葉を流行らせたマーケティングの方も、よもや20年以上も通用するとは思っていなかったのではないでしょうか?

さすがに近年は沈静化してきたような気もしますが、未だに家電量販店などでは猛威を振るう”マイナスイオン”のお話。

加湿器や除湿器、空気清浄機等は専門外なので割愛し、主にドライヤーに関してのお話です。

 

 

 

 

 

 

【造語です】

まずは”マイナスイオン”という概念からですが、そもそもマイナスイオンという言葉は正確には存在せず、造語です。

完全に謎物質ではありますが、ここ20年くらい、あらゆる家電につけられた機能ですね。

その効果は実に幅広く、リラックス効果やデトックス効果や疲労回復、個人的には除菌や睡眠の質の改善なども見たことがあります。

 

ドライヤーに関して言えば「髪がサラサラになる」として異常な盛り上がりを見せ、2022年現在でもマイナスイオン機能付きのドライヤーやヘアアイロンが量販店を席捲していますね。

むしろそういった機能が無いのを探す方が大変なくらいです。

しかしこれらの大半が科学的な根拠に乏しく、そもそも存在しない概念なのでイメージだけが先行してしまった結果とも言えます。

 

どこかの企業か、広告代理店か、はたまたメディアか。

誰が言い始めたのかは定かではありませんが(恐らくTVが)大々的に世の中に発信したため「科学的に証明された」と勘違いする消費者が続出。

家電メーカーも(機能的に)変わり映えしないドライヤーを高値で売るための方便として、情報や知識に乏しい消費者を相手に大活躍したわけです。

実際にマイナスイオンを謳うメーカーは数あれど客観的なデータを開示した例は極めて少なく、実際の効果を確かめないままに宣伝広告を声高に叫ぶ例が多数見受けられました。

 

あまり知られていない事実ですが、2010年頃までには多数のメーカーや卸売りが薬事法違反により行政指導や排除命令を受けたりもしています。

にも関わらずマイナスイオンドライヤーは大ヒット商品となり、今ではトレンドを終え鉄板商品となっております。

いかに消費者がイメージだけで物を買っているのかが良く分かりますね。

 

 

 

 

 

 

【イオンとは】

あまり細かく言うと難しいのでざっくりしますが、イオンとは『原子が電荷を帯びたもの』を指します。

原子→物質を構成する最小単位(の粒子)
・中心の原子核の中に陽子(+)と中性子があり、その周りを電子(-)が回っている。
・原子は陽子と電子(+と-)の数が釣り合っており、電気的に中性である。

 

で、何らかの原因で原子が電子を得たり失ったりするとプラスとマイナスのバランスが崩れ、イオン化が起こります。

プラスに寄れば陽イオン(カチオン)に、マイナスに寄れば陰イオン(アニオン)に、これがイオンの正体です。

 

ちなみに、水しぶきや滝の近くでイオンが発生するのは本当で、水や岩などの摩擦によりマイナスに帯電した水しぶきが生まれます。

しかしこれはマイナスに帯電した水のイオン』であって、マイナスイオンと呼ばれることはありません。

ここまででご理解いただけたと思いますが、科学的に『マイナスイオン』という概念は存在しません

ついでに言えば、マイナスに帯電したイオンが人体にメリットをもたらすという研究結果は現在でも見当たりません。

 

 

 

 

 

 

【家電メーカー】

ようやくドライヤーのお話になりますが、現在は『マイナスイオン』が衰退しているため、各メーカー毎に新しいネーミングを採用するケースが増えています。

あまり大きな声では言えませんが、『ナノ何とか』とか『プラズマ何とか』とか。

 

以前に比べれば、さすがにいくらかの実証実験をしていると信じたいところではありますが、やはりメーカー毎の社内規定の枠は超えない範疇の話のようです。

つまり客観的なデータは未だに見えない、ということですね。

特にTVや雑誌広告は顕著ですが、スポンサーがCM料を支払うことで成立していますので、あること無いことを大々的に宣伝する代表的な例と言っても良いでしょう。

 

また、平日の昼にやっているような情報番組も極めて怪しく、グレーゾーンな紹介を繰り返しているのがよく見受けられます。

嫌な言い方をすれば「買ってくれる購買者ではなく莫大な予算をくれるスポンサー(メーカー)のためにトレンドを仕掛けている」ということです。

 

 

 

 

 

 

【ドライヤーの選び方】

せっかくなので、ドライヤーの選び方も少々。

ドライヤーはあくまで『熱風発生装置』であり、それ以上でも以下でもありません。

大切なのは”温度”と”風量”と”吐出口”の3つであり、単純な造りですが奥深いものでもあります。

 

便利になった現代では美容師が使うプロ用のドライヤーも簡単に手に入りますし、製品にもよりますが家電メーカーのものよりかは頑丈で安い傾向があります。

家電メーカーのものに比べオシャレなデザインとは言えませんが、機能的には全く劣っていませんし、非常にシンプルで使いやすいものが多いと思います。

何より、家電で販売されるものよりも遥かに頑丈で、安価です。

 

その中でも大多数の美容師が愛用するのが『Nobby』というメーカー。

風量やサイズにより価格差はありますが、通販で普通に買えます。
(※念を押しておきますが一切のステマはございませんし、私もノビーを愛するいち消費者です

 

一つだけ注意点としては、風量や熱量(=ワット数)により重さが結構違います。

大風量、大熱量で豪快に乾かす方が圧倒的に早いのですが、その代償としてモーターが大きくなるので重くなります。

特に女性の方はやや負担に感じるかもしれませんので、ご購入の際はご注意を。

 

 

 

 

 

 

【まとめ】

当ブログでは繰り返し主張していますが、美容の世界は大々的な広告を打つ商品ほど内容は乏しくなることが極めて多いです。

端的に言えば『誰でも知っている=大規模な宣伝を行っている』ということ。

広告費にかなりの予算を割きますので、当然品質が下がるか、価格が上がるかのどちらかが発生します。

 

思わず手が出てしまうような魅力的な宣伝文句に胸が躍る気持ちも理解できますが、何でも鵜呑みにすることは損することに繋がります。

大手のメーカーが言うから正しいのか?

TVや雑誌で注目されたから凄いのか?

 

今一度、よく考える機会になれば幸いです。

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