今回はちょっと難しい話です。
眠たくなるので、無理して読まなくて結構です。
コロナウィルス下の生活が始まって3年目に突入しますが、その間には様々な商品が登場しましたね。
やれ空間除菌やら、ウィルス除去やら。
実際に効いているのかどうかが曖昧なまま世に出回り、またよく分からないけど藁にもすがる思いで購入した方も少なくないでしょう。
さすがに専門家ではないので具体性には乏しい記事ですが、今回はおもに洗浄・除菌・抗菌・防カビ・静菌・消毒・殺菌・滅菌について触れたいと思います。
洗浄
水や洗剤を使って、対象の汚れ等を取り除くこと。
例えばお手洗いの後に手を洗う、使った食器を洗うということですが、実際の定義は曖昧になってたりします。
除菌
対象から菌を取り除き、減らすこと。
これも範囲や程度が限定されないので曖昧になりがちで、洗浄は”汚れ”を落とし、除菌は”菌を減らす”ということです。
カーペットやお布団の匂い除去ミストなんかに、付加価値として除菌効果を謳うものが多い傾向にあります。
抗菌
菌の増殖を抑えること。
ちなみに対象となるのは”細菌”のみで、その種類や繁殖の程度などはあまり関係ありません。
ちょっと大雑把。
主に”抗菌”と”消臭”がワンセットみたいな使われ方をしますが、あくまで対象となるのは細菌だけなのでカビの繁殖は抑えることはできません。
防カビ
真菌の増殖を抑えること。
抗菌と同じでその真菌の種類や増殖の程度などはあまり関係ありません。
ちなみに
◆細菌
原核生物で構造が単純。
ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌など。
あと納豆菌も。
◆真菌
真核生物で構造が複雑。
白癬菌、カンジタ、アスペルギルスなど。
キノコやカビも。
静菌
菌を増やさないこと、殺しはしないが増殖もさせないよう抑えること。
これもその対象や程度はあまり関係ありません。
暖かい部屋では菌は増殖するので、冷蔵庫に入れて菌の活動を止めたりするのが静菌。
消毒
対象物に付着(存在)している病原性を持つ微生物を、害が出ない程度まで減らすこと。
一般的にはアルコールや塩素、それ以外にもアルデヒドやフェノール、四級アンモニウム塩や両性界面活性剤や酸化剤などなど、目的や用途により多岐に渡る消毒剤があります。
殺菌に近い概念ですが「対象に対して有害な微生物のみを殺し、対象に影響が出ないようにする」のが消毒の特徴です。
殺菌
①人体に有毒な物質の除去や無毒化。
②どのような菌(有害な菌でなくとも)でも微生物を殺す、もしくは無力化すること。
消毒に近い概念ですが「対象に影響が出るかもしれない(出ないとは限らない)」のが殺菌の特徴です。
滅菌
どのような菌(有害な菌でなくとも)でも、対象に存在する全ての菌やウィルスを殺すこと。
とはいえウィルスや菌をゼロにするのは不可能なので、対象に存在する微生物の数・種類・致死性などを計算して滅菌するそうです。
「無菌性保障レベル」という概念が日本を含め世界中で採用されており、基本的に滅菌後に微生物が生き残る確率は100万分の1だそうです。
つまり”どれくらい減らす”のではなく”相当な高確率で微生物がいなくなる”という確率のお話になります。
ちなみに方法としては高圧蒸気やガスや放射線など、その対象や用途により様々な種類があります。
当たり前ですが、人間相手には使えません。
まとめ
知っているようで知らない菌や消毒のお話でした。
すごく噛み砕いて書いたので、若干ですが正確性には欠けますが、雰囲気くらいは伝わったと思います。
ズボラな方も潔癖症な方も、こういった目に見えない問題はイメージだけで決めつけてしまうことが多いと思います。
清潔とはどういうことか?また汚染とはどういうことか?
そういった点を見直す機会になれば幸いです。
ウィルスの脅威にうんざりする毎日ですが、きっといつかは終わりが来ます。
もう少しの我慢です、みんなで乗り切りましょう。