先日ようやく出荷手続きやサイト管理が終わりまして、amazonにて販売を開始いたしました。
商品イメージ画像を編集し、サイトのデザインを作り、箱詰めして出荷する。
改めて「自分は何屋さんなのか?」と疑問が湧き出るような1カ月でした。
とにかく、手元に届いたお客様には喜んでいただけたようで、ホッと胸を撫でおろしております。
弊社を立ち上げて、はや2年。
有難いことにヘアケアシリーズはご好評いただき、ようやく量産体制に入ることができました。
この2年の間にも様々なご意見は頂戴しておりましたが、改めてお客様の声というものは新鮮で、勉強になるなと感じております。
というわけで今回はこの1カ月で頂いたレビュー、つまり口コミについて一部抜粋して触れたいと思います。
(※消費者のご意見を要約したものであり、弊社の見解や宣伝を謳うものではありません)
【口コミ】※要約
◆シャンプー
○微香で香りが良い
○さっぱり、しっとり、まとまる洗い上がり
○泡立ち滑らか、優しい洗い心地
○ドライ後のうねりが軽減
○ドライ後の広がりが軽減
○ボリュームアップ、指通りの改善
○ツヤが出る
○敏感肌でも使える
◆コンディショナー
○即効性を感じる、馴染みが良い
○ヌルつきが無く、しっとり
○髪が乾くのが早くなる
○ハリが出てまとまる
○乾かすとツヤサラ
○パサつかない、絡まない
○寝癖がつきにくい
◆ケアオイル
○ベタつかず、サラサラ
○香りが良い
○重すぎないのに、ボリュームを抑える
○寝癖が軽減
○朝のヘアセットが楽
○バックトゥザフューチャーの博士のような髪が落ち着いた
◆その他
○ボトルが細身で場所を取らない
○普段使いのものと全然違う
○香りが良い
×香りが苦手
×容量が少ない
×ボトルがしょぼい
×高い
【解説】
シャンプー、コンディショナー、ヘアオイルと、ざっくり平均して★4.6くらいでしょうか。
市販品と比べかなり高い価格帯ですので、正直(コスパ的に)もっと低い評価を予想しておりました。
総じて「品質が良いのは認めるけど、高い」という感じの意見にまとまっていたように思います(苦笑)
逆に言えば、品質に関してはある程度でのお墨付きを頂けたようにも感じますし、市販品との明確な差はご理解いただけた手応えを感じております。
もう基礎設計から材料から製法まで、何もかもが異なるので当然と言えば当然ですが。。
香りに関しては好き嫌いが分かれる部分なので、正直「仕方がない」で済ましている部分もあります。
以下、頂いたご感想に対する解説です。
◆シャンプーに関して
・香料の配合量は一般的に流通する商品と比較して1/3程度
・コラーゲン×シルク由来の界面活性剤をメインに配合しており(しっとり:さっぱり=2:1)くらいの割合
・アミノ酸系洗浄成分を改良した界面活性剤で、従来の2倍の泡立ち+泡持ち
・ダメージ部にペプチドタンパクが浸透し、うねりや広がりを改善
・同じくペプチドタンパクが髪の弾性を向上させ、ハリコシ強化
・コメ由来ペプチドや白金が髪表面を整えてツヤ感UP
・EGFやナールスゲンを配合し、肌本来の代謝を改善
◆コンディショナーに関して
・スクワランベースだから伸びが良い
・水性保湿油でヌルつかず、しっとり
・ヒートケアベールによる速乾性
・キューティクルタンパクでハリツヤ
・コメ由来ペプチドでサラサラ
・改良型ヒアルロン酸でパサつき防止
・これら絶妙な配合バランスで髪の弾性・柔軟性の向上(寝癖の抑制)
◆ケアオイルに関して
・揮発性シリコーンでサラサラ質感
・ホワイトプルメリアの香り♪
・非結晶型ナノ化ヒト型セラミドが髪の深部まで浸透し、しっとり
・4種の天然種子オイルが髪に柔軟性を与え、寝癖防止
・ヒートケアベールにより、熱ダメージ軽減
・バックトゥザフューチャーの博士の髪が落ち着く(らしいです)
【弊社の意見】
レビュアーの方々にご指摘いただいたように、値段に関しては「お手頃でお買い得ですよ!」とは言いません。
一般的なホームケアの値段と比較すると、高いと思います。
ただし高いのは市販品に比較した話であって、商品の質に対しては「コスパ最強です」と自信を持って言えます。
実際、これ以上値下げをすると経営が立ち行かなくなるくらいカツカツでやらせていただいてます(汗)
以前にもお話しましたが、化粧品メーカーは商品を売るために、あの手この手で販売方法を考えます。
まずは消費者の認知度を上げるため、そして商品を手に取ってもらうため、いざ買ってもらうため。
実際に商品を目にする機会、手に取る機会、購入する機会、、これらは統計的に算出できるようです。
いわゆるスタートアップ企業などはコンサルタントにこういった数字の捻出を依頼し、その仮想データを元に出資を募るようになっています。
つまりはドラッグストアやコスメストアで「よりコスパの良いものを掘り出してやるぜ」と思ったところで、企業のマーケティングの手のひらの上にいるわけです。
よって広告費や販促費こそが、予算の最も大きなウェイトを占める部分なのは理解してもらえると思います。
そうなると購入機会を増やすため、また商品のイメージを練りこむためにどんどん予算は膨らんでいきます。
しかしビジネスの予算には限りがありますので、どこかで帳尻を合わせなくていけないんですね。
それは、
・広告費
・人件費
・容器の製造費用
・バルク(中身)の製造費用
・配送料
・卸先(ドラッグストア等)への委託費用
一般的にかかる費用のほとんどがこれらに集約されますので、この中で予算を抑えなくては利益が出てきません。
ちなみに市場に出回る商品の半分以上はOEM企業が製造元であり、1から10まで自社で製造するのは資生堂や花王、P&Gなどの大企業に限られます。
そして、それ以外のメーカーは全てを自社で賄っているわけではなく、むしろ大半(広告や容器の製造)を外注することになるわけです。
外注先への支払いを渋るわけにはいかないので「予算の帳尻合わせは自社で可能な範囲内で行う」ということですね。
それなりに値の張る化粧品はともかくとして、お手軽なプチプラ化粧品はどこで予算を削るのか?
もう言わなくても分かるでしょう。
【まとめ】
稀に斜め上なご指摘も頂いておりますが、頂いたご意見は今後の製品開発の糧とさせていただきます。
やはり「作り手として見えていない部分もある」と確認する良い機会になりますし、より良い製品をリリースできる可能性には胸が躍る想いすら感じております。
吹けば飛ぶような零細企業ですので、いつまで続けられるか見当もつきません。
化粧品全般を並行して研究開発してますので、開発スピードもすこぶる遅ければ、予算も常にギリギリです。
ヘアケアシリーズも依然開発は続けておりますが、今後はしばらく基礎化粧品を軸に開発が進むと思われます。
非常に大変な作業の連続ではありますが、これからも肌質や髪質に悩む方々の力になれるよう頑張ります。
興味がある方はamazonへどうぞ。