マイクロバブルについて

Q&A

キャッチーなCMのせいか、最近やたらと「マイクロバブルってどうなんだ?」と聞かれます。

 

マイクロバブル自体は10年以上前からあったと思いますが、ここ数年のバブルブームはかなり加熱しているようで、色々なメーカーが参入する新しい事業トレンドになっていますね。

以前は炭酸水、現在はマイクロバブル。

一過性のトレンドのようにも感じますが、実際にどのような効果があるのでしょうか?

販売元やディーラーにも問い合わせ、色々と聞きましたので今回はマイクロバブルについて紐解いていきたいと思います。

 

 

 

 

そもそもマイクロバブルとは?

直径が1㎛(マイクロメートル)~60㎛以下の微細な気泡を指します。

気泡は直径が小さくなるほど浮力も小さくなり、水中に拡散します。

微細な気泡はマイナスの電荷(陰イオン)を帯びるようになるので気泡同士がくっつくこともなく、油などの汚れに対し効果を発揮することが分かったわけです。

 

ちなみに、さらに小さく1㎛~3㎛以下の気泡は『ナノバブル』と呼ばれます。

マイクロバブルによる洗浄性の向上はある程度確立され、主に工業分野では本格的な産業利用が進められているようです。

その他にも医療や農業でも注目され、美容では血行促進や保温効果などを目的に採用事例が増えていますね。

 

 

 

 

メリット

マイクロバブルにより表面の汚れを吸着し、浮かせることにより洗剤の量を減らすことができます。

材料は水と空気のみで低コスト、それだけで環境に優しい洗浄性をもたらすということになるわけです。

特に工業分野では酸やアルカリ溶剤の量を抑え、汚染された排水をさらに水と油に分けることで工業用水の再利用も可能にするんだとか。

つまりマイクロバブルは安心安全、作業員の健康や環境への配慮もできて、低コストと、多大なメリットが得られる凄いテクノロジーなわけですね。

ただし洗浄性に関するメカニズムは複雑らしく、メーカーですら「全てが解明されているわけでなない」というのが少々気になるところです。

 

 

 

 

美容に関して

入浴剤や炭酸タブレットと同様に、まずは入浴に際しての保温効果が挙げられます。

某メーカーの実験によれば入浴30分後の平均体温は約1.4℃高かったそうで、これは「お風呂上りはポッカポカ♪」ということになります。

さらに微細な気泡が毛穴の汚れにも吸着し、実験では通常のお湯よりも1.5倍ほど皮脂汚れの除去率が高かったとされます。

 

さらにさらに、お風呂上りの肌の保湿性も15%~30%向上したというデータもありますが、これは被験者による主観的な評価なので信用に値するかは微妙なところ。

被験者の数が(実験により)6人~10数人程度、というのも気になりますね。

大幅な誇張は無さそうにも思えますが「客観的に実証したデータ」というには少々心許ないようにも思えます。

 

ヘアケアに関して言えば、昨今のTVCMや展示会等の宣伝広告が凄まじいシャワーヘッドが話題を呼んでいます。

ひと昔前は美容業界でも”炭酸泉”がブームになったこともありますし、現在もマイクロバブル発生装置を導入するサロンも少なくないと思います。

多少の経験もあるので私も賛成派の1人ではあるのですが、いかんせん広告が過剰になりがちなんですよね。

「頭皮のクレンジング」という意味ではそれなりの効果が見込めるかな、とは思いますが「トリートメントの浸透促進」や「髪の深部に潤いを届ける」のはさすがに無理があるだろうと。

シャワーはあくまでシャワーですし、直接頭皮に当たる前に髪に当たりますし。

密集した髪を潜り抜けてマイクロバブルが頭皮の汚れを浮かすのであれば、それはすごいことだと思いますが、実際そうはならないだろうなと思っています。

シャワーヘッドを直接頭皮に当てれば別ですが。
(サロン用はそうやって使います)

 

 

 

まとめ

きちんとした検証をしないまま商業化し、中途半端な実証結果のみでバズってしまった”マイクロバブル”

基本的に人体に害は無いでしょうし問題は無いと思いますが、できれば販売側ももう少し根拠のあるデータを示してほしいものです。

特に昨今は「見切り発車でリリースに踏み切り、行政指導を受けてから修正する」という販売方法が数多く見受けられ、メーカーの姿勢として首を傾げることも少なくありません。

 

何度も言いますが、美容の世界は無知だと損をする世界です。

メーカーはもちろんのこと、インフルエンサーや美容師ですらきちんと知識を持つ人はそう多くはありません

製造元に問い合わせたり、メーカーの裏話を聞ける立場の人は少ないからです。
(もちろん守秘義務もあります)

アフィリエイトをしている人は全員疑ってかかる、くらいの気構えで物を判断する必要がある時代だと、改めて思います。

 

マイクロバブルに関して、唯一自信を持って言えることは「節水になる」ということくらいです。

これはもう間違いない話で、特に飲食店の洗い場などでは10年以上前から導入事例がたくさんあります。

「なので良いシャワーヘッドを使いつつ、節水にもなる」のが気に入れば、特にデメリットは無いと思われます。

ちなみにですが、某有名メーカー以外にもマイクロバブルシャワーヘッドを作っている会社は意外と多く、同じような内容で半額程度で売ってたりもします。

どこのメーカーが良いかは分からないので明言は避けますが、色々と比較対象を持つのも悪くはないでしょう。

 

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