『Makuake』による予約販売も、残すところ2日となりました。
自分的には30万円くらいを目標にしていたんですけどね。
宇部さんからは「見栄はっても仕方ないっしょ?」とか、担当者さんからは「実績無いし、10万で良いんじゃね?(要約)」とか、暖かい応援を受けまして。
熟考の結果、おとなしく10万円に設定させてもらいました(泣)
蓋を開けてみれば目標金額の6倍近く、自分で定めた目標に対しても2倍近い応援をいただき、本当に驚いております。
改めて、応援いただいたユーザー様各位にお礼を申し上げます。
で、今回は「何故、保湿が大事なのか」について掘り下げたいと思います。
美白や抗シワでなく、何で保湿が大事なのか?
その理解を深めるきっかけになれば幸いです。
①保湿は『角層』
「どれだけ化粧水やクリームを塗っても乾燥する」という悩みを持つ方、結構多いですよね。
原因は色々あるにせよ『肌の水分』と『化粧品の水分』は基本的に別物です。
なので大量に塗ってもあんまり意味は無いんですね。
まずは角層を解説します。
肌の表面には『表皮』という層があり、4つの層で構成されます。
その一番外側の部分が『角層』で厚みは約0.02mm、よく「サランラップ一枚分」と例えられます。
角層の細胞には細胞核が無く、いわゆる「死んだ(成長が終わった)細胞」が積み重なっています。
摩擦や紫外線やアレルゲンから身体を守り、また肌から水分が蒸発するのを防ぐなど、いわゆる「バリア機能」に大きく関わる大事な部分です。
乾燥や肌荒れの原因は多岐に渡りますが、共通するのがこの「バリア機能の低下」によるものだということです。
②角質細胞と細胞間脂質
角層は『角質細胞』と『細胞間脂質』で出来ており、よくレンガとモルタルに例えられます。
天然保湿因子(アミノ酸とか、PCAとか)を含む角質細胞がレンガ。
主にセラミドからなる細胞間脂質がモルタル。
この2つがしっかりとくっついていることで水分の蒸散を防ぎ、それらを覆う皮脂膜がさらに水分を維持する役割を果たします。
つまり、
①角質細胞
②細胞間脂質
③皮脂
が肌の潤いを保つことで、肌の健康を維持しているということになります。
言い方を変えると、肌の保湿には角質細胞(=天然保湿因子)と細胞間脂質が必要不可欠なものだということです。
特に細胞間脂質の大半を占めるセラミドは加齢と共に減少し、50代では20代の半分程度まで減るとのデータもあります。
なので、とにかく積極的にセラミドを取り入れるのが大事。
実際はセラミドにも色々と種類や特徴、コストに大きな差があったりしますが、ここでは割愛。
③結合水と自由水
角質に含まれる水分は大まかに『自由水』と『結合水』に分けられます。
□自由水:結び付きが無い(弱い)ために組織内で移動しやすく、蒸発しやすい性質
■結合水:天然保湿因子(アミノ酸)や細胞間脂質(セラミド)とくっついた(結びついた)水分で蒸発しにくい性質
を指します。
さらに細胞間脂質と結合水がミルフィーユ状に重なる『ラメラ液晶構造』を形成することで、保湿性とバリア機能を高めます。
(詳細は長くなるので割愛)
つまり保湿の要となるのは『セラミド』と言っても過言ではありません。
このセラミドと結合水が作るラメラ液晶構造をどれだけ増やせるのか?が保湿のカギとなります。
ちょっと話が逸れますが、いわゆる『保湿成分』は大まかに3つに分けられます(※)
①モイスチャライザー
水分を集める(含む)成分。
主にグリセリン、BG、DPG、アミノ酸、尿素など。
②ヒューメクタント
スポンジのように水分を抱え込む(保持する)性質を持つ成分。
主にヒアルロン酸、多糖類(○○ガム、○○多糖体)など。
③エモリエント
肌の表面でフタの役割をする成分。
オイル、油脂類など、厳密にはセラミドも脂質なので一応ここに入る見解もあり。
肌の表面は疎水性(水を弾く)ので、こういったエモリエント成分は馴染みやすい特徴があります。
(※)この辺の分類は結構アバウトで、人によって変わります。
で、これらの成分をバランスを考えて作られるのが保湿化粧品になります。
医薬部外品では美白や抗シワを謳う製品も多いですが、基本的にはどう効率よく保湿性を高めるかキモとなるのが分かりますね。
特に、日本は高温多湿で皮脂が出やすい環境にあります。
さらに日本人は角層が多人種と比べて薄く、そもそも持っている水分量が少なめという弱点があります。
この条件が重なることによりベタつくけど乾燥もする、いわゆる『インナードライ』な症状が出てきてしまうわけです。
④乾燥の原因
以上の説明である程度はイメージができたと思いますが、乾燥は角層に含まれる天然保湿因子(アミノ酸)や細胞間脂質(セラミド)の減少で起こります。
本来これらは肌の内部で生産され、自然と潤いを保てるようになっています。
しかし加齢や強度のストレス、その他何かしらの要因が原因でターンオーバーが乱れる(遅れる)と生産量も低下します。
なので水分の維持が困難になり乾燥が治らなくなる、という理屈です。
先程「レンガとモルタル」で例えたように、乾燥するとラメラ構造や角質層に乱れが生じバリア機能が低下します。
そうなるとより乾燥が進み、またすぐ下の末梢神経が剥き出しになるので炎症や痒みが発生する原因にもなり得ます。
こうなると乾燥→炎症→痒み→肌質低下→シミやシワ、という悪循環に陥る可能性も出てきますので、保湿の大切さは分かっていただけたと思います。
まとめ
繰り返しになりますが、シミやシワ、肌の老化やトラブルの大きな原因は『乾燥』です。
美白や抗シワの化粧品に意味が無いとは言いませんが、最も大きな原因である乾燥対策を甘く見る傾向が強いように思います。
乾燥に対する『保湿』
その保湿のメカニズムや機能性やをきちんと理解できなければ、アレコレと試してはがっかりするジプシーとなってしまうでしょう。
何事にも『原因』があり、その『対策』があります。
それを正確に認識し、最適なケアを施すことが最も効果的なスキンケアなのは間違いありません。
機能性に全振りした弊社商品が何故、今回『保湿』にこだわったのか?
今回はビジュアルにもこだわったけどね
その答えはもうじき理解していただけると思っています。