メインのキー成分

早いもので年末です。

今年最後の更新になります。

 

今年は皆さまにとって良い一年だったでしょうか?

弊社も相変わらず顧客様にご愛顧いただき、ヘアサロンとコスメ事業、共に生き残ることができました。

今年も一年、どうもありがとうございました。

 

で、弊社初となるスキンケアを記念して、改めてご紹介させていただきます。
(現在Makuakeにて予約販売中!一般販売は2025年3月下旬頃予定)

薬機法と景品表示法に縛られまくってはいますが、言える範囲で書いていこうと思います。
(※あくまで原料メーカーの成績試験書に則った情報です。弊社製品の効果・効能を謳うものではありませんので、ご了承ください)

 

 

 

 

 

【配合成分について】

ウィスカ ハイドレーションリッチ/セラムはメインとなる3つの成分と、それを補助する3つの成分で構成されています。

◇メインのキー成分◇
①発酵熟成コラーゲン

②玄米麹培養物

③独自開発のセラミドコンク

 

◇サブのキー成分◇
④フラーレン

⑤グリセリルグルコシド

⑥ビタミンP誘導体

 

以上、6つの素材で96%くらいを占めます。

で、今回はメインの3つを紐解いていきます。

 

 

 

 

 

【①発酵熟成コラーゲン】

コラーゲンは肌や骨や内臓など、人間の体中に存在する大事なタンパク質です。

化粧品としてもよく使われますがコラーゲンは分子量が大きく、肌表面の潤いを維持する力はありますが浸透はしません。

肌表面の潤いを保つだけならコラーゲンよりも適した原料があるんですよね、ムコ多糖類とか。

 

基本的にスキンケアは表面的な保湿だけでなく、肌内部からハリやキメを整える効果を狙った方が有益です。

で、従来では浸透しない高分子なコラーゲンに果糖と酵母を加え、タンパク質分解酵素で熟成させたものが、この原料。


コラーゲンの低分子化に成功し、また酵母由来の400種近い美容成分が含まれる素敵な原料でございます。

また、水の代わりの基材として使える世界初のコラーゲン液原料でもあります。

 

近年は生体水(○○水)的な原料が増えてきましたが、植物由来のものが多いんです。

その有用性を比べたりはしませんが、個人的にはペプチドの方が信用できるかなと。

植物由来だから安全性が高いというのは幻想ですし、植物由来に求めるのは主に抗炎症作用なので。

なら抗炎症作用を持つ原料を添加すれば良い話ですしね。
(グリチルリチン酸2Kとか)

 

 

 

 

 

【②玄米麹培養物】

米糠(ぬか漬け用のぬか)を作る発酵の専門企業が数年前に作った、比較的新しい原料。

内容としては国産玄米を麹菌で極限まで分解したアミノ酸類コンプレックスです。

(※厚生産業様のデータ模写です、転載禁止)

 

特許技術で丁寧にエキスを抽出し、一般的な玄米エキスの14倍近い有用成分を含み、そのほとんどが分子量500未満の糖類やペプチドになります。

特筆すべきはこれらの成分が『美肌関連遺伝子』に働きかけるということ。

 

具体的には角質細胞の外壁を強化したり、ターンオーバーを適切になるよう調節したり、表皮や真皮の構造強化に繋がったり。

あとオートファジーの活性化、損傷したミトコンドリアや変性タンパク質の除去など。

要するに「角質の水分量を増やし、潤いを維持して、肌のハリを出して、代謝を正常化して、抗老化に働きかけるよ」ということです。

 

数年前の化粧品展で初めて出会ったんですが、最初に触った時は『感動』の一言でした。

この原料に触れて「スキンケアも作ってみたいー!!」って初めて思ったんですよね、クネクネしましたもん。

 

あれから数年。

去年の化粧品展では行列が出来ており、海外のバイヤーもたくさんいましたよ。

今後はどんどん躍進していくであろう有望な原料メーカー様ですわ。

 

余談ですが、営業の方の印象の良さは個人的に最高だと思います。

あとぬか漬けの素はマジで美味しいのでオススメ。

「コーセーフーズ ぬか漬け」で検索!

 

 

 

 

 

【③独自開発のセラミドコンク】

セラミドってたくさんあるんですよ。

天然ヒト型セラミドでも細かく分けると50~60種類はあると言われています。

 

その他にも植物セラミド、馬由来の天然セラミド、セラミドを模して合成した疑似セラミドなどなど。

「どれがどれくらい効果的か?」に関しては諸説あり過ぎて、ぶっちゃけ正解は分かりません。

例えばヒト型セラミドなら小○製薬、疑似セラミドなら花○など、大手メーカーが独自の研究と発表を繰り返しています。

当然ライバル企業なので自社の研究を推しますし、相手の研究をネガキャンもします。


なので情報が二転三転し、研究論文を読もうにも膨大な数になりますので、片手間に勉強できるレベルじゃないんですよ。

ただセラミドに関しては話し始めると長くなるので、この辺で割愛。

 

 

で、正解が分からない以上は「濃度」と「低刺激」にこだわるのが、私の考え方です。

セラミドNP(セラミド3)は細胞間脂質(水分保持+バリア機能)の約15%を占め、セラミドNG(セラミド2)は約5%を占めます。

他にも肌に有用なセラミドは存在(セラミドEOPとか)しますが、いかんせん原価が高い。

本当にキモいくらい高い。

 

しかも純粋原料として手に入れるのが至難の業でして、私個人がいくら頑張っても絶対に手に入らない原料でもあります。

本当は欲しかったんだけどね、、製造元にお願いしたら秒で断られたので諦めました。。

もうちょっと考えるふりくらいしろよ

 

実際は数種のセラミドを配合した混合原料があって便利ではあるんですけど、薄いんですよね。

だったら自前でセラミド混合液を作った方が効果的だろうという判断です。

なのでセラミドNP・NGを軸に独自の乳化製法で作ったセラミドコンクを採用しています。

 

何が凄いって配合量。

本来セラミドは水にも油にも溶けない、極めて難溶性の粉体なんですね。

本当に混ざらない、いくらミキサー回してもプカプカ浮いてくるウザいやつです。

 

仮に混ざったとしても温度変化や時間経過で粒子がくっついたりして、液中に粒々(カビっぽい)が発生したりします。

そんな扱いが難しいセラミドを、特殊な処理でもって極小化させたのがセラミドコンク(※)

 

粒子を楕円球体ラメラ構造にしているので肌への親和性が高く、また極小化により配合量が増やせる利点があります。

また、特許技術により結晶化することなく液中で安定します。

製造元曰く「純粋セラミドの配合量なら最高峰」とドヤってたので、多分そうなんでしょう(適当)

 

冗談はさておき、セラムを見てもらえば分かるんですが、うっすらと濁りがあるんですよ。

この「濁り」と、触ってもらえれば分かる独特な「ヌルつき」はセラミドの高濃度配合の証です。

(※分かりやすく説明している(つもり)ので、凄く正確な話ではありません。若干の齟齬はご了承ください。)

 

 

 

 

 

【まとめ】

化粧品販売に必要な届け出や申請書。

Makuakeに提出する資料。

ボトルや化粧箱のデザイン。

ついでにamazonに出す安全データシートの記入(これが一番面倒くさい)

 

色々なトラブルがあり久しぶりに心が折れそうに(折れてたかも)なりました。

常に理解しているつもりでしたが、今回ほど周りの人の支えが力になったことは今まで無かったように思います。

 

散々愚痴り倒しても、嫌な顔せずに笑ってくれた関係者の方々。

無茶ぶりな要求でも、とりあえず検討はしてくれた製造元の方々。

何度も足を運んで、お話をする機会をくれた箱メーカーの方々。

そして「買うー」と言ってくれたお客様。

 

そんな方々に囲まれて仕事ができる環境は幸せだなと、恥ずかしながら久しく忘れておりました。

今回は割とマジで自分の未熟さを思い知ったと同時に、美容師として、化粧品メーカーとして、ついでに人間的にも少し成長できた気がします。

 

初めて挑戦するスキンケア事業がどうなるか分かりませんが、願わくば、もう少しだけ続けたいなと思う所存でございます。

皆様の「キレイ」のお手伝いをする何かを。

綺麗な自分に「ジシン」を持てるようになる何かを。

自信を持って「エガオ」になれる何かを。

我々も同じような笑顔で、提供できる企業でありたいと思います。

 

改めて、今年最後のコラムになります。

来たる新年に、皆様に幸多からんことを。

では、良いお年を。

 

 

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