スキンケアを学ぶ

ヘアケアシリーズがなまじ売れたので、調子に乗ってスキンケアシリーズの開発をしております。

というのは冗談で、2022年頃からヘアケアの開発と並行してスキンケアの企画・開発を始めており、ようやく形になり始めたところです。

 

シャンプー&トリートメントを通して、これだけヘアケア製品が乱立する世の中でも「本当に良いものは、良い」とお客様に価値を見出していただけたことにホッと胸を撫でおろしております。

何かと言えばコスパ、コスパ、コスパを声高に叫ぶ人がいる一方で『コスパ=安さ』ではないと判断していただけることもある、ということですね。

 

で、いざ基礎化粧品を作るにあたり、何が必要かを考えました。

これは言い出したらキリが無いのですが、ヘアケアで言えばシャンプー+トリートメント+アウトバスオイルと。

「必要最低限で至高の品質」をコンセプトにブランドを立ち上げたのですが、スキンケアの場合はヘアケアよりも求められるものが複雑だなと感じています。

 

そこで、我々としてまず取り組むのは温故知新。

過去の肌の研究による必要なもの、不必要なものの仕訳から始まり、今後可能になるであろう未来の可能性を探ることです。

それを元に新しい美肌メソッドを構築し、理論で納得して頂き、体感して感動するものを提供することに取り組みます。

 

髪質に悩む人に感動していただけたように、肌質に悩む人の支えになるプロダクトを提供できれば良いな、と。

そのためには、まず肌の構造を知ってもらうこと。

『肌』というものがどういうもので、どういう働きを担うものなのかを覚えてもらうことだと思います。

 

では、スキンケアブログの第一弾として、肌の構造について紐解いていきましょう。

 

 

 

 

 

【肌の構造】

というわけで、まずは基本中の基本である肌の構造から。

 

まず、肌は『表皮』『真皮』『皮下組織』の3層で構成されています。

表皮の厚みは0.1mm~0.3mmくらい、真皮が1~3mmくらい、皮下組織は平均して数mmくらい、やや個人差があるようです。

紫外線や細菌等の侵入を防ぎ、発汗することで体温を調節し、痛みや温度に対するセンサーの役割を果たしています。

 

化粧品の広告では(※角質層まで)と注意づけることが法律上義務付けられており、皆様も見たことがあるでしょう。

実際は理論上で角質層を透過し、真皮まで届くとされている技術や成分も存在します。

ただしそれを確認する術が確立されておらず、結果的に「浸透してるっぽいよね」で止まっているのが現代科学の現状です。

 

医薬品や医薬部外品はこのルールに該当せず、有効成分の真皮への作用をPRしても良いことになっています。

「化粧品だから角質層まで」「医薬部外品だから真皮まで」という線引きは少々ナンセンスな気もしますし、そもそも「浸透を確認する術は確立されているのか?」という疑問も拭えません。

実際に一部の海外コスメなんかはガン無視で宣伝しているメーカーもありますので、どうにもスッキリしないガイドラインではあります。

 

 

 

 

 

 

【表皮】

表皮は5つの層からなり、免疫に関わる細胞やメラノサイトが存在しますが、血管や神経は通っていません。

一番下の基底層で日々新しい細胞が作られ、下からどんどん押し上げられることで角層になり、最終的に垢となって剥がれ落ちます。

これが、いわゆる『ターンオーバー』ですね。

 

ちなみに、最も表面にある角質層の厚みは平均して0.02ミリ程度、しかし『肌のキメ』はこの部分で決まります。

サランラップ1枚分の中にアミノ酸や尿素など天然保湿因子を含み、肌のバリア機能と保湿機能を担います。

 

 

 

 

 

【真皮】

真皮の約70%は水分で、残りの大半をコラーゲンやエラスチン、ムコ多糖類(ヒアルロン酸)や繊維芽細胞で構成されます。

肌のハリや弾力に直結する部分であり、また血管、神経、リンパ管や汗腺などもこの辺りに存在し、表皮の働きを支え続ける大事な役目を担っています。

要は「肌の本体はここ」だということです。

 

特に大切なのが『繊維芽細胞』であり、コラーゲンやエラスチンなどの繊維やその間を埋めるゼリー状のヒアルロン酸は、全てこの繊維芽細胞から生成されます。

同時に古くなった組織も繊維芽細胞が生み出す酵素によって分解され、真皮内の組織を常に新しい状態に保っています。

 

老化に伴い繊維芽細胞の働きが鈍くなると組織の分解が鈍り、また新しい組織の生成も滞るため、水分維持力が低下しハリや弾力も低下していきます。

真皮も数カ月~数年でターンオーバーすると考えられており、いかに『繊維芽細胞に働きかけるかがアンチエイジングのカギ』と言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

 

 

【皮下組織】

皮下組織には汗腺や皮脂腺、毛包などが存在し、動脈や静脈を通じて栄養を届けたり、老廃物を運び出したりしています。

大半を皮下脂肪が占め、クッションの役割として外部からの熱や衝撃を和らげたり、逆に保温したりエネルギーを蓄えたりしています。

 

ちなみに平均して厚みは2mm~10mm以上、構造的に真皮が表皮を支え、皮下組織が真皮を支えています。

『脂肪(贅肉)=悪』というイメージがつきやすいものではありますが、身体を守り、健康を維持するために必要なものでもあります。

 

 

 

 

【まとめ】

このように肌は3つの層からなり、外的刺激から身体を守ったり、体温を調節したり、水分を維持する役割を担っています。

 

ざっくりまとめると、

①バリア機能
紫外線や乾燥から身を守る

②排出機能
皮脂や汗を分泌して、体内の老廃物を排出する

③吸収機能
表皮や毛穴を通して、薬効成分を吸収する

④体温調節機能
外部の温度に左右されず、体温を一定に保とうとする

⑤感覚機能
熱い、冷たい、痛いなどの感覚を脳に伝える

⑥免疫機能
侵入した異物や細菌を排除し、身体を守る

という感じ。

 

美肌や美白以前に、そもそも健康を維持する上で肌が担っている役割は理解いただけたでしょうか?

 

 

髪の悩み以上に肌の悩みは膨大で、複雑なもの。

乾燥、シワ、くすみ、毛穴、ニキビ、赤み、酒さetc..

 

今後は少しずつではありますが、肌質に悩んでいる方へ情報を提供し、正しい視点と知識でスキンケアを楽しむ助けになればと思います。

では。

 

 

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