「野球は守りから」という名言があります。
野球はどうでもいいんですが、弊社では「スキンケアは守りから」と顧客様に伝えております。
「最低限のアイテムを最大限有効に使う」ことがスキンケアの究極系でもあり、それこそが弊社が掲げる「ケアレスコスメ」の真髄でもあります。
何故ならスキンケアの基本にして、王道にして、最も大事なのは「守ること」だからです。
昨今は「攻めのスキンケア」が注目されるようになりましたが、それもしっかりした土台があってこその話。
今回は「守りのスキンケアって何よ?」という点にフォーカスし、掘り下げていきます。
【守りのスキンケア】
弊社が提唱する守りのスキンケアは3つの要素からなります。
①洗顔
②保湿
③抗酸化
この3つは欠かしてはならない、スキンケアの基本中の基本、王道中の王道です。
ぶっちゃけ、この3つさえしっかりできれば、セルフケアとしては十分に及第点だと思います。
この大前提を守った上で、求めている化粧品の効果を吟味する。
これが美肌を保つ必須の考え方だと、まずはご理解ください。
そして、スキンケアの数を絞る事。
プチプラの台頭によりスキンケアの数を増やす傾向がありますが、化粧品のアイテムは増えれば増えるほど肌リスクは高まります。
場合によってはメリットよりもデメリットの方が多くなることもあるので、弊社では「化粧品の数は減らすほど良い」と提言しています。
【洗顔】

洗顔は大事です。
当たり前なんですけど、洗顔の大事さって微妙に伝わってないような気がするんですよね。
美容液やクリームとは違って「何かを与える」んじゃなくて「汚れを奪い取る」わけですから、肌に最も負担をかけやすい工程なわけです。
あらゆる洗顔料には界面活性剤が含まれます。
汚れを落とす上で必須の成分なので、その是非には触れませんが、問題点は「潤いを維持する保湿因子まで洗い流してしまう」こと。
保湿因子が減少すると単に乾燥するだけでなく、肌のターンオーバーに関係するタンパク質の働きも不十分になります。
つまり、保湿はもちろん肌のバリア機能の維持に大きく関わるので、洗顔料の見極めや使い方は守りのスキンケアの第一歩だと言えるでしょう。
その一方で「肌の汚れだけを落とせる洗顔料」というものは、中々実現が難しいものです。
「汚れを落とす」と「保湿性の維持」は正反対の概念であり、界面活性剤は汚れも保湿因子も同様に洗い流すことに起因します。
これは単純ながらも難解な課題で、最新の研究や開発においても未だ答えが見つからないものでもあります。
では、その中でどのような洗顔が優しいのかを考えてみましょう。
ケチらず、よく泡立てる
肌への負担を最大限減らすため、多めの洗顔料をしっかりと泡立てることが大切です。
「泡」は水と空気と界面活性剤が混ざったものですので、泡が多くなればなるほど界面活性剤の濃度が下がります。
実際に行われた研究で「泡立ちが不十分な洗顔料」と「よく泡立てられた洗顔料」では界面活性剤の濃度に差があることが証明されています。
また、泡は肌に対する摩擦を軽減するクッションの役割を果たします。
濃度が下がったとはいえ、界面活性剤による肌への負担が無くなるわけではありません。
なるべく短時間で、サッと洗い流すことが大切です。
弱酸性を選ぶ
肌の安定する(生理学的中性)はpH4.5-6.5のあたり、いわゆる弱酸性です。
つまり弱酸性を保つことが、肌にとって最も心地よいpH環境だということです。
健全な肌を保つためターンオーバーの正常化が必須ですが、ターンオーバーを促す酵素は酸性領域で機能します。
正常な代謝を保つためには、肌を弱酸性に保つことが必須の条件といっても良いでしょう。
これを踏まえて近年の洗顔料は弱酸性のものが多いと思いますが、注意したいのが「固形石鹸による洗顔」
(液体石鹸は別)
固形石鹸は「けん化」と呼ばれる反応で作られますが、基本的にアルカリ性に寄っています。
良質なオイルを使った石鹸などは肌に優しいイメージですが、pHの観点では優しいとは言えません。
「固形石鹸だから肌が荒れる」とは言いませんが、皮膚科学的には推奨できないことだけは覚えておいてください。
【保湿】

皮膚は「基底層」という場所で作られ、細胞分裂を繰り返して角質層となり、役目を終えると剥がれ落ちるというサイクルになっています。
このサイクルは大体1カ月、いわゆる「ターンオーバー」のメカニズムです。
ターンオーバーには、肌に潜む様々な酵素の働きが必要不可欠。
皮膚の水分量が少ないと、働きが低下してしまうことが分かっています。
言い方を変えるとターンオーバーを促進する酵素を最大限生かすためには、肌の潤いが必須だということ。
ターンオーバーの乱れは根深く、一度発生すると加速度的に症状が悪化することが多いです。
最終的には慢性的な肌荒れや乾燥肌の原因にもなり得ます。
なので、何はなくとも、まずは保湿。
それも、どちらかと言えば(化粧水などで)外から取り入れる保湿ではなく、皮膚内の水分を逃がさない保湿を優先させます。
そして、そういった保湿はセラミドが担います。
特に「ヒト型セラミド」と「疑似セラミド」はどちらも保湿性に優れ、現代の保湿化粧品の要と言っても過言ではないでしょう。
(セラミドに関する記事はコチラ)
ただ「保湿して」だけでは不十分なので、肌質に合わせた保湿成分のイメージを載せておきます。

このように、ご自身の肌の水分量と油分量を考えることは、長期的なスキンケアを考える上で非常に重要です。
これは肌質は人によって異なり、また季節や環境で変動するものでもあるからです。
これらを吟味せずに化粧品を使えば、保湿性が足りずに乾燥肌になる可能性がありますし、保湿性が過剰であれば脂性肌やニキビになる可能性があります。
そういう意味も含め、私は特定の商品を万人に薦めるのは基本的に否定しています。
【抗酸化ケア】

抗酸化ケアとは、皮膚内に発生する「活性酸素」の除去を指します。
これは即自的な効果をもたらすのではなく、長期的なアンチエイジングだと捉えてください。
つまり、早く始めるほどアドバンテージがあるものです。
シワ・シミ・老化など、肌トラブルや老化現象には活性酸素が大きく関わっていることが分かっています。
聞きなれないと思いますが、活性酸素は「ヒドロキシラジカル」「スーパーオキシドアニオンラジカル」「過酸化水素」「一重項酸素」の4つに分けられます。
これらの活性酸素は肌内のタンパク質・脂質・糖質に反応し、機能不全を起こします。
人間は酸素を取り込んでエネルギーを作るので、活性酸素は常に生まれ続けているわけですが、
・喫煙
・飲酒
・紫外線
・加齢
により、活性酸素が増加されることは既に判明しています。
喫煙や飲酒は嗜好品なので触れません(ストレスが一番の大敵)し、加齢も仕方がないものです。
唯一、紫外線だけは日よけや帽子、日焼け止めで食い止めることが可能なので、迷わず使いましょう。
スキンケアとしては、植物由来のエキス類やビタミンC、個人的にオススメなフラーレンなど、抗酸化作用を持つ成分は結構あります。
長期的な活性酸素の抑制は、皮膚のダメージを最小化する上で非常に有効です。
ちなみに、化粧品は薬事法により「抗酸化」をアピールすることはできません。
が、抗酸化作用のある成分が配合された化粧品は普通にあります。
弊社の美容液にも(※整肌成分として)フラーレンが1%配合されてますので、良かったらお試しください。
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【まとめ】
最後に、もう一度まとめておきましょう。
①たっぷりの泡でマイルドに洗顔
②徹底した保湿で肌の働きを守る
③抗酸化成分で活性酸素の対策
以上が「守りのスキンケア」の極意になります。
極意と言っても特別なことはなく「基本に忠実であれ」というだけの話です。
スキンケアは本来シンプルなもの。
アレコレと欲張ってアイテムを増やせば、それだけはデメリットになるリスクも高まります。
アイテムの数を増やすのではなく、高機能性なアイテムを絞ることが大切です。