弊社のスキンセラムについて

今回は弊社の美容液のご紹介。
弊社は主にヘアケアを中心とした研究開発を行っていますが、独自に開発した「ハイドレーションリッチ処方」がスキンケアにも応用できる可能性を見出していました。

トリートメントとして作ったクリームを手に取ったら、スベスベな肌になったり。
処理剤として作った乳液を手に取ったら、シワが綺麗に伸びたり(限定的ですが)
本来の意図とは違うのですが、意外な発見がチラホラとあったりもします。

なので、これらの経験と知見をもって、2年ほどかけて美容液を開発しました。
従来の処方設計とは根本的に異なる美容液と言うことで、ご購入いただいた顧客様からは絶大な支持を受けており、今は弊社の「ケアレスコスメ」を伝えるためのシグネチャープロダクトとして、販売しております。

で、その独自の製法とは何なのか?
今回は 弊社が新たに開発した「高次ラメラ構造O/W型スキンセラム」について、解説します。

【まずは乳化から】

「水と油」のように、本来混ざらないものを混ぜる技術を「乳化」と呼びます。
化粧品はもちろんのこと、食品や医薬品など、様々なものに乳化は使われています。

化粧品の乳化は「混ざらない液体の一方が微粒子となり、もう一方の中に分散する」ことです。
要は水と油を混ぜて、その状態を保つことを指します。
粒子を細かくすることで肌馴染みを良くしたり、肌への浸透を促すような設計もあります。

一般的には界面活性剤(乳化剤)を用いますが、最近は強力な剪断力(せんだん)により、物理的に微細なエマルションを作るような乳化法も増えてきています。
いずれも非常に高度な処方技術と製造設備が必要なものであり、個人的にはこの乳化の技術が、製造元の「顔」であると思っています。

【エマルションの種類】

大雑把に4種類に分けますが、エマルションには色々な形があります。

-単一エマルション
①O/W型
水の中に油滴が分散している状態を指します。
肌馴染が良く、水溶性保湿に優れます。

②W/O型
油の中に水が分散している状態を指します。
保護・密閉力が高く、濃厚でクリーミーな質感になります。

-マルチプルエマルション
③W/O/W型
外側はみずみずしく、内側は水層と油層が重なった状態。
多段的な潤いを与えます。

④O/W/O型
重厚な外側の油性を持ち、内側は水層と油層が重なった状態。
高い保護力を持ちつつ、内側の水層から美容成分を放出します。

単一なエマルジョンよりも多層的なエマルジョンの方が製造工程が複雑で難しいため、コストが高くなる傾向があります。
それ故に、単一なエマルジョンでは作れない多段的なケアが可能になります。

一方で、弊社の美容液はO/W型のスタンダードなものです。
しかし、その中には極めて複雑で特異な秘密が隠れています。

【高次ラメラ構造O/W型スキンセラムとは】

ようやく本題ですが、弊社の美容液は処方設計として「高次ラメラ構造O/W型」を採用しています。
ちなみに、長いので「ラメラマトリックス」と呼んでいます。
では、何が独自なのかを解説していきましょう。

①界面の厚みが異なる
従来の乳化法では、水と油の界面に1つの層ができます。
しかし、弊社独自の乳化法ではその層にセラミドが何重にも重なった「ラメラ液晶構造」が構築されています。

②ナノサイズの粒子が綺麗に整列した状態で生成され、クリーム剤型と同等の保湿・保護力を持ちながら、角質層への浸透を促すセラムの剤型にすることを可能にしています。

③これらはヒトの肌(角質層)の構造に極めて近い形をしています。
乳化した粒子が物理的な力(塗り込む力)で浸透するのではなく、肌に乗せた瞬間に肌に溶け込むようなイメージです。

④つまり、化粧水・乳液・クリームを重ねて層状を作る必要が無く「最初から完成された構造による保湿ケア」を意味します。


以上の4点が、弊社ならではの処方設計となります。

仮に同量の美容成分を配合した時、化粧水(美容液)>乳液>クリームの順で浸透性が変わってきます。
保湿(エモリエント性)を除けば、美容成分の浸透には水っぽい剤型が最も適しているという意味です。
なので、「クリームに匹敵する保湿性を保ち、水っぽい剤型にするのが最も効果的なのでは?」という仮説に基づき、処方設計を始めました。

これは「角質層に溶け込むような美容液を作るには、肌と同じ構造をナノサイズで届ければいい」という、弊社のケアレスコスメの思想をカタチにした、合理的な答えです。

多段ケアで何層も塗り重ねて作ろうとする「バリアの層」を「一滴の中にナノサイズで凝縮して閉じ込める」という設計になります。

【だから何なんだ?】

ラメラマトリックスの概念が分かったところで、もう少しだけ詳細を解説します。
要は「小さな粒子(油)を水の中に分散させる」のではなく「水と油をミルフィーユ状にする」ものです。

弊社の美容液の場合、「水」ではなく「2種の発酵液」であり、それを挟むのは「セラミド脂質」です。

この構造を作るのは極めて難しい技術で、処方設計の根本から異なる革新的なものだと自負しています。

本来、私たちの角質層内にはこのようなラメラ液晶構造が備わっており、角質細胞の間を埋める役割を担っています。
それ故に、角質層の表面は水分を弾くバリアの性質があり、油分だけでは保湿に繋がらない自然の構造があるわけです。

そのラメラ構造を模して設計された美容液であれば、スムーズな肌なじみが可能になります。
油分(セラミド)が肌なじみの道筋を作り、間に挟まった水溶性成分が保湿を司り、これら層状に重なった美容成分が同時に被膜の役割を担う。
その上で、配合された美容成分の角質層への定着が容易になると考えています。

【まとめ】

肌を健全な状態に保つための条件として、ターンオーバーの正常化が真っ先に挙げられます。
肌の代謝、古い角質が剥がれ落ちるプロセス(ターンオーバー)には、酵素(プロテアーゼ)の働きが不可欠です。
しかし、肌が乾燥し水分が不足すると、ターンオーバーに関わる酵素の働きが著しく弱くなります。

本来は剥がれ落ちるべき角質が残る

肌のカサつき、ゴワつき

バリア機能の低下

乾燥

ターンオーバーが、、
と、悪循環になるリスクが非常に高くなるわけです。

また、細胞内のゴミをリサイクルする「オートファジー」にも、水分は必要不可欠なもの。
つまり肌の水分保持は、健全な肌質を維持するための土台です。

ラメラマトリックスは角質層の隅々まで潤いで満たし、それを逃さない環境を作ります。
つまり、肌内部の酵素が働きやすい環境を整えるという意味です。
それこそが「最も健全な肌質へと導く近道である」という考えから、生まれました。

流行のビタミンC、ナイアシンアミド、レチノール等は、弊社の構想から配合しておりません。
それらとは根本的に異なる、極めて合理的な設計に基づく「ケアレスコスメ」に、ぜひ興味を持ってみてください。

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